
あらすじ
『探偵小石は恋しない』は、
“恋をしない探偵” 小石と
相棒・蓮杖(れんじょう)が
活躍するミステリー小説。
日常に潜むささやかな謎や、
人間関係のもつれを解きほぐしながら、
軽妙な会話とユーモアで
物語はテンポよく進んでいく。
やがて物語は思いがけない展開へと向かい__
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読者を惹きつけて離さない、
構成が光る1冊。
ミステリーとしての面白さとキャラクターの魅力を
同時に楽しめる作品となっている。
感想
「恋をしない探偵ってどういうこと?」
その一文に引っかかった時点で、
もう半分くらいこの物語に捕まっている。
そんな軽い気持ちで手に取った
本屋大賞第8位の
ミステリー小説
『探偵小石は恋しない』は、
案の定、するすると読まされてしまう
実に楽しい1冊だ。
そして圧巻の
見事な本格ミステリー作品だった。
主人公の小石と
相棒・蓮杖(れんじょう)の
かけあいがとにかく絶妙だ。
どこか噛み合っていないようで、
なのに成立してしまう。
そのテンポと
じわっとくるユーモアに、
気づけば何度も頬がゆるむ。
正直、事件が起きなくても
この二人の会話だけで
成立するんじゃないかと思うくらいだ。
主人公・小石が何故
恋をしない探偵になったのか……
物語を読み進めるうちに
気づかされるのは、
「恋をしない」のではなく、
「できない」のかもしれないという切なさだ。
しかし、そのほろ苦いストーリーも
この物語に流れているユーモアで
重くなり過ぎず
すいすいと読める。
「もう少しこの世界にいたい」と思わされる頃には、
すっかり物語の住人になっているのだ。
そして
何より驚かされるのは、
その緻密に組み立てられたストーリーだ。
前半でさりげなく置かれた違和感や断片が、
後半に入った瞬間、
一気に線としてつながり始める。
伏線が回収されていく展開には思わず息をのみ、
気づけば
ページをめくる手が止まらなくなっていた。
その鮮やかさには、
ただただ感嘆するばかりだ。
一気に加速するので、
できれば時間に余裕のあるときに
読むことをおすすめしたい(途中でやめられなくなるので)。
そして問題のラストである。
詳しくは言えない。
でもひとつだけ言わせてほしい。
私は本を閉じたあと、
しばらく一人で拍手していた。
完全に観客のそれである。
誰もいなくて本当によかった。
でももし隣に誰かいたら、「今の見た!?」と
語り合いたくなるタイプのやつだ。
気軽に笑って読めるのに、最後にはしっかり持っていかれる。
油断して読むと、
思わぬところで
心を撃ち抜かれるので
くれぐれもご注意を__。
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著者紹介
森 バジル(もり バジル、1992年 – )は、
日本の小説家。
福岡県在住。
シンガーソングライターの
藤原さくらは義妹にあたる。
宮崎県宮崎市生まれ。
十代で作家デビューした綿矢りさらに憧れ、
中学一年生の頃から小説を書き始める。
九州大学卒業後、
福岡市で会社勤めのかたわら新人賞への応募を開始する。
2018年に「モノクロボーイと月嫌いの少女」で
第23回スニーカー大賞《秋》の優秀賞を受賞。
同作を改題・改稿した文庫『1/2―デュアル― 死にすら値しない紅』を刊行し
作家としてデビューする。
その後、一般文芸に範囲を広げ、
2023年に
『ノウイットオール あなただけが知っている』で
第30回松本清張賞を受賞。
2025年、同作で
第5回読者による
文学賞スピンオフを受賞。
2026年、野宮有とPodcast番組
『!密室通信』を開始。
同年、会社を退職し
専業作家となった。
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『探偵小石は恋しない』
第11回ミヤボン2025 大賞受賞
2026年 -『探偵小石は恋しない』
第23回本屋大賞8位
MRC大賞
2025年 – 『探偵小石は恋しない』1位
本格ミステリ・ベスト10
2026年 – 『探偵小石は恋しない』10位
(ソース:ウィキペディア)