感想
こんにちは。月子です。
今回ご紹介させて頂く本は
柴田トヨさん著作の
『くじけないで』という詩集です。
98歳の詩人、トヨさんは
なんと92歳から詩を書き始めたそうです。
そしてこの初詩集は160万部を超えるベストセラーになりました。
「人生 いつだって これから」
トヨさんがつむぎ出す
みずみずしい言葉の数々は
いつから 何を始めたってよいのだと
そっと背中を押してくれます。
大それたことや、飾り立てた言葉などは書かれておらず
日常のあれやこれやが
素直な言葉で綴られている
そんな素朴な詩なのだけど
気がつくと涙が溢れていました。
優しさ、切なさ、悲しみ、喜び……
心を揺さぶられる言葉が
すうっと胸に染みわたり
落ち着かない心が
静まってゆくのを感じます。
まるで森深くの
優しい木漏れ日に包まれたように
心が深呼吸するのでした。
そして
本作に出会い
「詩っていいなぁ……。
私は詩が好きなのだなぁ。」と
気付かされました。
自分の心や 誰かの心に
触れられる気がする言葉の数々_。
ひたひたと心に響く言葉の数々_。
これから
そんな詩の世界の扉を開いて
素敵な言葉たちに
たくさん出会ってゆきたいと思います。
よろしければ
あなたも是非
この詩集を手に取ってみてくださいね。
素晴らしい読書の時間をお過ごしください。
おしまい。
『貯金』
私ね 人から
やさしさを貰ったら
心に貯金をしておくの
さびしくなった時には
それを引き出して
元気になる
あなたも 今から
積んでおきなさい
年金より
いいわよ
柴田トヨ 詩集 「くじけないで」より
作品内容
「人生いつだってこれから
朝はかならずやってくる」
産経新聞「朝の詩」で注目を集める
98歳の詩人
90 歳を過ぎて詩を書き始めた トヨさん、
初の処女作品集
思わず涙がこぼれた、
一歩踏み出せそう、
友達に伝えたい、
宝物にしたい……
トヨさんの感性と生き方に
産経新聞へ読者の感動の声が
続々と寄せられた。
今もなお、みずみずしい感性を
お持ちでいらっしゃるとは、
なんと素晴らしいことでしょう。
専門の詩人の世界においても、
それはきわめて稀なことです。
(詩人・新川和江)(ソース:amazon)
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2010年、飛鳥新社から出版された本作は
著者が詩を書き始めた平成15年から
平成22年2月までの作品を集めた処女詩集です。
産経新聞「朝の詩」に掲載された35点と
下野新聞に掲載された3作品
未発表4作品の計42作品が収録されています。
巻末には過去の経験がしたためられています。
著者紹介
柴田 トヨ(しばた トヨ)
1911年(明治44年)6月26日 – 生まれ
2013年(平成25年)1月20日午前0時50分、老衰により宇都宮市内で死去
101歳没。
栃木県栃木市生まれ。
生家は裕福な米穀商だったが、
10代で家が傾いたことから奉公生活を送り、30代で結婚、出産、
60代で宇都宮市に居を移した。
一人息子の勧めで書きためた詩を
2009年(平成21年)10月に自費出版した。その後飛鳥新社が内容を追加、
装丁を変更し再出版。
詩作を始めたのは92歳だった。
産経新聞の投稿欄「朝の詩」の常連で、
新川和江に高く評価される。
「多くの人たちの愛情に支えられて
今の自分がある」と述べている。
希望を失っていた柴田が
今では読者に希望を与えている。
自身の作品を世界の人々にも読んでほしいとのこと。
2010年(平成22年)12月31日(午前8:30〜9:15)
ヒューマンドキュメンタリー
「99歳の詩人 心を救う言葉」
(NHKテレビ、ナレーション:中谷美紀)が
放映され、著者とその詩が
多くの人々を励ましている姿を伝えた。
2011年(平成23年)9月、
満100歳を迎えたことを記念して、
第2詩集『百歳』が出版された。
同年10月10日(午後6:10〜45)、
NHK総合で
『“不幸の津波に負けないで”〜
100歳の詩人 柴田トヨ〜』
(ナレーション:若尾文子)が放映。
著者の綴った詩を心の支えに、
東日本大震災を乗り越え
強く生きようとしている
被災者たちの姿を中心に描いた。
2012年(平成24年)8月の時点で、
詩集『くじけないで』が160万部を記録。
2013年(平成25年)
1月20日午前0時50分、
老衰により宇都宮市内で死去、101歳没。
2013年(平成25年)11月16日、
その半生を描いた映画『くじけないで』が
公開される。
監督は深川栄洋、
柴田トヨ役は八千草薫、
檀れい(若い頃)、
芦田愛菜(幼少時)が演じる。
(ウィキペディアより)