『老後とピアノ』稲垣えみ子/おすすめ本!感想あらすじ

2022/1/19
ポプラ社

目次

感想

こんにちは。月子です。
今回ご紹介させて頂く本は
稲垣えみ子さん著作の
『老後とピアノ』です。

昔からずっと
心の中にしまってきたもの…
たとえばとても心惹かれるもの。
それは老後にこそ
打ち込めるのかもしれません。
そう思うと歳を重ねるのも悪くない__
そう思わせてくれる、
『老後とピアノ』はそんな魅力的な
エッセイでした。

稲垣さんは朝日新聞を退職し
53歳からピアノを始めます。
(えっ!50代はもう老後!?と
ツッコミたくなる気持ちは
ひとまず横に置いといて……。)

指はつるし、手首も痛くなる。
おまけに老眼で楽譜が見えにくい。
困難の連続の中
それでも少しずつ道を見つけ
音楽の森を
楽しんでいく様子には
ユーモアと感動が詰まっています。

老いてゆく自分と
どう向き合うのか?
どう生きるのか?
彼女は自分の内面を
深く見つめ直し、
新たな気づきを得ていきました。

“『何しろ目標がなければ
挫折もない。
急がなければ
あきらめることもない。
目標がなくとも、
どこに向かっていなくとも、
今この瞬間を無意味に
努力することそのものが
楽しいなんていう
世界があったのだ』

“『野望を持たず、今を楽しむ。
目標も野望もなく、
小さな今にかける。
小さな一瞬を楽しむ。
そこに思いもよらない
美しいものが現れるのです。
それをただただ
楽しめば良いのではないだろうか。』

(本文より)”

“『それは予想もしなかったことだ。
ピアノを練習するとは、
「結果を出して世間に認められる」と
現代人誰もが
人生の唯一の価値と
思い込んでいるものとは
全然別のことなのであった。
上も下もない。
どんなに凡庸な人間でも、
自分の心の中の
どこかに隠れていた美しいものに、
自分の手で火をつけることができる』
(本文より)“

読み終えた後、思わず
「稲垣えみ子さん素敵‼︎」と
叫びたくなりました。

そして、老眼で見えにくい楽譜を
拡大コピーしてしまう
そんなチャーミングな彼女を
大好きになりました。

誰もがいつか訪れる
もしくは只中の、
長い老後の生き方の参考にもなる
素晴らしい1冊です。

そういえば
かの有名な、
あの方も言っていました。

「楽器を演奏することは、
内面の世界と対話する方法だ。」
ージョン・レノン—

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よろしければ
あなたも是非
この本を
手に取ってみてくださいね。

素敵な
読書の時間を
お過ごしください。

おしまい。

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あらすじ

朝日新聞を退職し、
50歳を過ぎて始めたのは、ピアノ。
人生後半戦、ずっとやりたくても、
できなかったことをやってみる。
他人の評価はどうでもいい。
エゴを捨て、自分を信じ、
「いま」を楽しむことの幸せを、
ピアノは教えてくれた。
老後を朗らかに生きていくエッセイ集。

恩田陸氏、清水ミチコ氏、推薦!

実は老後の話でもピアノの話でもなく、
私たちがどう生きるかという
話だったのにびっくり。
励まされます!
――恩田陸

人はピアノの前に座ると、
自分との対話が始まる。
稲垣さんの対話は、
正直で面白いうえ、
読んでるこっちまで参加したくなる。
――清水ミチコ

(ソース:Amazon)

著者紹介

稲垣 えみ子(いながき えみこ、1965年 – )
愛知県生まれ。
一橋大学社会学部卒。
朝日新聞大阪本社デスク、
朝日新聞論説委員、
編集委員を歴任後、
2016年に50歳で依願退職し
フリージャーナリストになる。

以来、夫なし、子なし、冷蔵庫なし、
ガス契約なしの
「楽しく閉じて行く生活」を模索中。
著書に『魂の退社』『寂しい生活』
『人生はどこでもドア』『アフロ記者』
『一人飲みで生きていく』など。
『もうレシピ本はいらない』で
第5回料理レシピ本大賞料理部門
エッセイ賞を受賞。

(ソース:Amazon)

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