『ばにらさま』山本文緒/おすすめ本!感想あらすじ

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感想


夏のもくもくとした入道雲を
見上げていたのは
ついこの前なのに

今日の空には
秋の薄いうろこ雲が
空を漂っていた。

夜にはもう鈴虫の音色を聞いている。

夏から秋へ移ろう季節。

日々1日とて同じ日はない。
今しかないことに世界は満ちているなぁ〜。
そう思いながら
珈琲を淹れる。

山本文緒さんの
『ばにらさま』を読んだ。

一つ一つの物語は、
短くとも深い余韻を残す短編集だ。

ページを捲るたびに
ぞくっとする戦慄が
静かな波紋のように
心に広がる。

そしてその痛くて、恐ろしい、
エッジの効いた
光と闇の旋律に魅せられる。
引きずり込まれる__。
一度読み始めると止まらなくなった。

6つの短編全てに
『えっ!」と思わず驚いてしまう
仕掛けがあり、
ざらりとしたその衝撃は
癖になってしまうくらい面白く、
とても巧みだ。

山本文緒さん素晴らしい!
でも……
この作品が遺作だなんて……。
もっともっと読みたかったです。

天才、山本文緒さんの
手のひらの上でコロコロ〜と
されました。
なんとも素敵なコロコロ加減でした。

6編のそれぞれ違う余韻を
楽しみながら……

そろそろ珈琲をおかわりしようか。

✰⋆。:゚・☽:゚・⋆。✰⋆。:゚・☽:゚・⋆。✰⋆。:゚・

よろしければ
あなたも是非
この本を
手に取ってみてくださいね。

素晴らしい
読書の時間を
お過ごしください。

おしまい。

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あらすじ

日常の風景が一転! 思わず二度読み!

島清恋愛文学賞、
本屋大賞ノミネート
『自転しながら公転する』の
山本文緒最新作、
伝説の直木賞受賞さく
『プラナリア』に匹敵るす吸引力!
これぞ短編の醍醐味!

ばにらさま
僕の初めての恋人は、
バニラアイスみたいに
白くて冷たい……。

わたしは大丈夫
夫と娘とともに
爪に火をともすような
倹約生活を送る私。

菓子苑 舞子は、
浮き沈みの激しい胡桃に
翻弄されるも、
彼女を放って置けない。

バヨリン心中
余命短い祖母が語る、
ヴァイオリンと
ポーランド人の青年をめぐる
若き日の恋。

20×20
主婦から作家となった私。
仕事場のマンションの
隣人たちとの日々。

子供おばさん
中学の同級生の
葬儀に出席した夕子。
遺族から形見として託されたのは。

(ソース:Amazon)

著者紹介

山本 文緒
(やまもと ふみお、
1962年11月13日 –
2021年10月13日)は、
日本の女性小説家。

神奈川県横浜市生まれ。
神奈川大学経済学部卒業。
本名は大村暁美。

大学では落語研究会に所属。
卒業後、証券系の財団法人に勤め、
横浜の実家から毎日
満員電車で通うのがつらく、
会社のそばにアパートを借りるための
副業として少女小説を書き始める。1987年に『プレミアム・プールの日々』で
コバルト・ノベル大賞の佳作を
1回目の応募で受賞し、
少女小説家としてデビュー。

ペンネームの「山本」は
友人の名前に、
「文緒」は槇村さとるの
短編漫画の主人公の名前に由来し、
「中性さを出したかった」と語る。
1992年の『パイナップルの彼方』から一般文芸へシフトする。
作品のタイトルを、少女小説では
編集者に決められることが
多かったが、一般文芸では
『ブルーもしくはブルー』を除き
自分で決めていた。

2002年に再婚。
2003年、40歳の時に
うつ病を発症し、
治療のため執筆活動を中断し、
約6年の闘病後、
エッセイ『再婚生活』で復帰する。

2011年に長野県北佐久郡
軽井沢町に移住。
2021年、7年ぶりに執筆した小説
『自転しながら公転する』で第27回島清恋愛文学賞、第16回中央公論文芸賞を受賞。
2021年春頃より体調を崩し、
ステージ4bの膵臓癌と診断され
余命4か月の宣告を受けて
自宅療養を続け、
同年10月13日、
軽井沢の自宅で死去した。
58歳没。
(ソース:ウィキペディア)

受賞歴

1999年、『恋愛中毒』で
第20回吉川英治文学新人賞受賞。

2000年に『プラナリア』で
第124回直木賞を受賞。

2021年、『自転しながら公転する』で
第27回島清恋愛文学賞、
第16回中央公論文芸賞を受賞。

(ソース:ウィキペディア)

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