芸術選奨文部科学大臣賞
中央公論文芸賞をダブル受賞
感想
こんにちは。月子です。
今回ご紹介させて頂く本は
吉田修一さん著作の
『国宝』です。
極道と梨園。
どちらの物語も
読んだことが無く
無縁でしたが
匂い立つような美の世界、
胸を揺さぶる
荒ぶる波のようなストーリーに
あっという間に
心を鷲掴みにされ
夢中になりました。
歌舞伎という
濃密な美の芸に
没入する様は
凄まじいものがあり
一つの道を極める
壮絶さと孤独__
相反しての
眩い歓喜。
その煌めきに
胸が打ち震えました。
中心となる登場人物も、
とても魅力があり
生き生きと情感豊かに
描かれています。
主人公の濃厚な一代記に
圧倒され
寄り添いながら
まるで自分の人生でもあるかのように
主人公が見せてくれる光と影を
その光景を__
一緒に見ました。
胸を詰まらせながら
ずっとこの世界に浸っていたいと
願いました__。
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この物語に出会って
歌舞伎に興味が湧きました。
この物語を読まれた方で、
そういう方も多いのではないでしょうか?
わたしなどは、
何から、どうして良いやらも
解らないのですが
これから少しずつでも
歌舞伎に触れてゆきたいと思います。
そんなきっかけを
与えてくれただけでも
読めて良かった
素晴らしい作品でした。
紛れもない至高の名作です。
よろしければ
あなたも是非
この本を
手に取ってみてくださいね。
素敵な
読書の時間を
お過ごしください。
おしまい。
(↑↑Amazonが提供する聞く読書、オーディブル。ラジオ感覚で聞けてとっても便利です。私は家事をしながら聞いています。今ではすっかり家事の時間が楽しみに変わりました。おすすめです!)
あらすじ
『国宝 (上) 青春篇』
俺たちは踊れる。
だからもっと美しい世界に立たせてくれ!
極道と梨園。生い立ちも才能も違う
若き二人の役者が、
芸の道に青春を捧げていく。
芸術選奨文部科学大臣賞、
中央公論文芸賞をW受賞、
作家生活20周年の節目を飾る
芸道小説の金字塔。
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『国宝 (下) 花道篇』
鳴りやまぬ拍手と
眩しいほどの光、
人生の境地がここにある――。
芝居だけに生きてきた男たち。
その命を賭してなお、
見果てぬ夢を追い求めていく。
『悪人』『怒り』につづくエンターテイメント超大作!
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1964年元旦、長崎は老舗料亭「花丸」――
侠客たちの怒号と悲鳴が飛び交うなかで、
この国の宝となる役者は生まれた。
男の名は、立花喜久雄。
任侠の一門に生まれながらも、
この世ならざる美貌は人々を巻き込み、
喜久雄の人生を思わぬ域にまで
連れ出していく。
舞台は長崎から大阪、
そしてオリンピック後の東京へ。
日本の成長と歩を合わせるように、
技をみがき、
道を究めようともがく男たち。
血族との深い絆と軋み、
スキャンダルと栄光、
幾重もの信頼と裏切り。
舞台、映画、テレビと
芸能界の転換期を駆け抜け、
数多の歓喜と絶望を享受しながら、
その頂点に登りつめた先に、
何が見えるのか?
朝日新聞連載時から
大きな反響を呼んだ、
著者渾身の大作。
(ソース:朝日新聞出版)
著者紹介
吉田 修一(よしだ しゅういち)
1968年9月14日 生まれ。
長崎市出身。
長崎県立長崎南高等学校、
法政大学経営学部卒業。
大学卒業後、スイミングスクールの
インストラクターのアルバイトなどを経験。
1997年、「最後の息子」で、
第84回文學界新人賞を受賞し、
小説家デビュー。
同作で、第117回芥川龍之介賞候補。
2002年、『パレード』で、
第15回山本周五郎賞を受賞。
同年には「パーク・ライフ」で、
第127回芥川龍之介賞を受賞。
純文学と大衆小説の文学賞を
合わせて受賞したことで話題になった。
若者の都市生活を描いた作品が多かったが、殺人事件を題材にした長編
『悪人』で2007年に
第61回毎日出版文化賞と
第34回大佛次郎賞を受賞。
2010年、『横道世之介』で
第23回柴田錬三郎賞を受賞。
2019年、『国宝』で
第69回芸術選奨文部科学大臣賞と
第14回中央公論文芸賞を受賞。
2016年、芥川龍之介賞の
選考委員に就任。
台湾へたびたび渡航し
同地を舞台とした長編
『路(ルウ)』を執筆するなど
台湾好きを自認し、
台湾でも絶大な人気を誇る。
「金ちゃん」こと
ベンガルの金太郎と
「銀ちゃん」こと
スコティッシュフォールドの銀太郎の
2匹のネコとともに生活する
愛猫家であり、
2017年にはNHK Eテレの
ドキュメンタリー番組
『ネコメンタリー 猫も、杓子も。』に
愛猫と出演した。
(ソース: ウィキペディア)