『ハサミ男』殊能将之/おすすめ本!感想あらすじ

メフィスト賞受賞

目次

感想

こんにちは。月子です。
今回ご紹介させて頂く本は
殊能将之さん著作の
『ハサミ男』です。

初版が1994年で20年以上前の小説ですが
今読んでもすこぶる良かったです。

もう見事に騙されました。
と言うよりも騙され続けました。笑

美少女を殺害し、
研ぎあげたハサミを
首に突き立てる猟奇殺人犯
「ハサミ男」。

この物語はシリアルキラーの目線でも描かれていて
それにより
その内面に触れることが
さらにこの作品を興味深いものに
していると思います。

ところで……毎回思うのですが
ネタバレせずにミステリー小説の
面白さを伝えるのって難しい……。
わたしのポンコツな脳みそでは無理です。
作品の魅力の真骨頂を
伝えたいのに伝えられません。
やはりそれはネタバレ箇所にありますものね。

まぁとにかくまだ読んでない方は
読んでみてください!
としか言いようがありません。
(突然の丸投げ🤷‍♀️…笑)

ミステリーファンの中で傑作と名高いこの小説。
読み終わる時には全ての景色が変わります。
傑作と言われる所以にも納得でした。

二重、三重に仕掛けられている
トリックの妙が、
やがて一つに収束されてゆく。
その怒涛の伏線回収は
お見事と言う他ありません。

ミステリーで驚嘆させられるのは最高ですよね!
この物語の衝撃の連続は
病みつきになりました。
もはや気持ちよく、快感です!

そして読後、わたしは登場人物のその後に
思いを馳せずにはいられませんでした。

幾パターンも想像しました。
しかしどのパターンになっても
ゾッと背筋が凍りつかずにはいられないのです。

更なる恐怖を手にする余韻_
という意味でも
読み終わってまでも、
申し分なく面白い
名作だと思いました。

また、
読者を内的世界に引き摺り込む強烈な世界観……
そうでありながらも揺るぎのないこと。

文化や芸術への深い造詣_。

とても魅了された作品でした。

著者の殊能将之さんは天才という言葉がとても似合う方ですが
2013年49歳で夭折なされました。
死因は公表されていません。
存命中は覆面作家を貫いていました。

これからも新しい名作をたくさん残して欲しかったです。
残念でなりません。

よろしければ
あなたも是非
この本を
手に取ってみてくださいね。

素敵な
読書の時間を
お過ごしください。

おしまい。

✰⋆。:゚・☽:゚・⋆。✰⋆。:゚・☽:゚・⋆。✰⋆。:゚・

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あらすじ

美少女を殺害し、
研ぎあげたハサミを
首に突き立てる猟奇殺人犯
「ハサミ男」。
3番目の犠牲者を決め、
綿密に調べ上げるが、
自分の手口を真似て
殺された彼女の死体を
発見する羽目に陥る。

自分以外の人間に、
何故彼女を殺す必要があるのか。
「ハサミ男」は調査をはじめる。
精緻にして大胆な
長編ミステリの傑作!
(ソース:Google Books)

著者紹介

殊能 将之(しゅのう まさゆき)
1964年1月19日 – 2013年2月11日

日本の推理作家。
生前は覆面作家だったが、
死後、本名:田波正と発表された。

福井県出身。
福井県立藤島高等学校卒業。
高校時代から『SFマガジン』の
石原藤夫のコラムなどに登場し
「福井の天才」と呼ばれる。

名古屋大学理学部中退。

大学中退後に上京。
「オブスキュア・インク」に勤める。このころ、多数の個人ファンジンを製作。
その後、体調を崩して退職して帰郷。
作家デビュー後も常に福井在住だった。

1999年、殊能将之の筆名
『ハサミ男』で
第13回メフィスト賞を
受賞してデビュー。

断片的な情報以外
一切の個人情報を明かさない
覆面作家であった。

SFとミステリ(特に本格ミステリ)の熱烈なマニア。
特に愛好するのは、
アメリカの作家である
アヴラム・デイヴィッドスンと、
フランスの本格ミステリ作家
ポール・アルテ。

2013年2月11日死去。
49歳没。
同年、名古屋大学SF研究会から『Before mercy snow 田波正原稿集』が刊行された。

2016年に刊行された
『殊能将之 未発表短篇集』の巻末に収録された大森望による「解説」で、「田波正」としての詳細な
プロフィールが紹介された。

(ソース: ウィキペディア)

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