『妊娠カレンダー』小川洋子/おすすめ本!感想あらすじ

出版社:文藝春秋
発売日: 1994/2/10
第104回芥川賞受賞作品

目次

感想

こんにちは。月子です。
今回ご紹介させて頂く本は
小川洋子さん著作の
『妊娠カレンダー』です。

冷えました。
ひんやーりと冷えました。(笑)
そしてやはり恐ろし過ぎました。

この本は、表題作の他、
「ドミトリイ」
「夕暮れの給食室と雨のプール」の
3篇が収録されている短編集です。

謎めいていて
繊細で
狂気を孕んでいる。
グロテスクさもありながら
何故か美しい。

そして読み手を
引き込む力があり、
3編ともとても魅惑的だと
思います。

小川洋子さんの描く
静かで妖しい世界に
引きずり込まれ、
ゾッとしたり
夢中になったりしながら
読み終えると、
満足感に満たされて
いました。

小川洋子さんの物語を読むと
いつも思うのですが
まるで芸術的な
フランス映画を
観たような気分になります。

独自の幻想的な世界観が
際立っていて、
奇妙な美しさを
生み出しているのだと
思います。

小川洋子ワールドに
またも惹きつけられて
しまいました。
安定の魅力です。

なお、表題作の
『妊娠カレンダー』は
第104回芥川賞受賞作品です。

よろしければ
あなたも是非
この本を
手に取ってみてくださいね。

素敵な
読書の時間を
お過ごしください。

おしまい。

✰⋆。:゚・☽:゚・⋆。✰⋆。:゚・☽:゚・⋆。✰⋆。:゚・

(Amazonが提供する聞く読書、オーディブル。オーディブルはラジオ感覚で聞けてとっても便利です。
私は家事をしながら聞いています。今ではすっかり家事の時間が楽しみに変わりました。おすすめです!)

Amazonオーディブルを無料体験してみる

あらすじ

姉が妊娠した。
つわりに苦しみ、
家族に八つ当たりし、
母となる不安に苦しむ姉と
接するうち、
妹の心に芽生える不思議な感情。
姉を苦しめるモノから
姉を妹は守りたいという
気持ちと裏腹に、
妹はやがて、
めまいのするような
悪意の中へすべりこんで行く。
出産を控えて苦しむ姉の傍らで、
妹は鍋でジャムを混ぜる、
その中には、ひそかな「毒」が。
家族の妊娠をきっかけとした
心理と生理のゆらぎを、
きらめく言葉で定着した
芥川賞受賞作「妊娠カレンダー」。

謎に包まれた
寂しい学生寮の物語
「ドミトリイ」。

小学校の給食室に魅せられた
男の告白
「夕暮れの給食室と雨のプール」。

透きとおった
悪夢のようにあざやかな
三編の小説。

(ソース:Amazon)

著者紹介

1962(昭和37)年、
岡山県生れ。
早稲田大学第一文学部卒。

1988年「揚羽蝶が壊れる時」で
海燕新人文学賞を受賞。

1991(平成3)年
「妊娠カレンダー」で芥川賞受賞。

主な著書に『やさしい訴え』
『ホテル・アイリス』
『沈黙博物館』
『アンネ・フランクの記憶』
『薬指の標本』
『夜明けの縁をさ迷う人々』
『猫を抱いて象と泳ぐ』等。

2004年『博士の愛した数式』で
読売文学賞、本屋大賞を受賞。

『ブラフマンの埋葬』で泉鏡花文学賞、

2006年『ミーナの行進』で
谷崎潤一郎賞受賞。

翻訳された作品も多く、
海外での評価も高い。

(ソース:Amazon)

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次