『黄色い家』川上未映子/おすすめ本!感想あらすじ

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感想

こんにちは。月子です。
今回ご紹介させて頂く本は
川上未映子さん著作の
『黄色い家』です。

十七歳の夏、
親もとを出て「黄色い家」に
集った少女たち。

黄色い家、それは主人公の
孤独な魂の底に輝く、
星のような存在だったのでは
ないでしょうか…。
まるで希望の象徴のように。

けれども黄色い家の内部には、
孤独がひしめき、
絶え間ない葛藤と暗闇が
渦巻いていくのです。

読み終わりタイトルを見直すと
なんて悲しいタイトルだろうと
胸が締め付けられました。

ひたむきで真っ直ぐな少女が
お金に狂わされてゆく
このクライムサスペンスの中で
善悪の境界線に否応なく立たされました。

そして貧困や格差など
社会の闇が胸に鋭く刺さりました。

親を選べずに生まれてくる私達。

たまたま私は、
あくまでも私としてはですが、
何不自由なく育ててくれた
親の元に生まれたけれど

主人公の立場だったら
果たして倫理観を
全うできたのだろうか?
そんな強さを持ち得ただろうか?
どうしただろうか?__

親や社会からも守られず
貧困の中で育ち
居場所のない少女は
何も教えられず何も知らない。

親は選べないのに
無知は罪だと言えるなら__。

そう考えると
誰もが紙一重に
なり得たのではないか?と
ますますそら恐ろしくなります。

それにしても川上未映子さん、
読ませますねぇ〜さすがです!
胸がザワザワとする衝撃__。
もう先が気にならずにはいられず
一気に読み、寝不足です。
目の下にクマができました。
傑作の1冊でした。

なお、この小説は
2024年2月時点で、
第75回読売文学賞受賞、
キノベス!2024 第2位、
王様のブランチBOOK大賞2023、
2024年本屋大賞にノミネートされた
重版が続く話題作です。

よろしければ
あなたも是非
この本を
手に取ってみてくださいね。

素敵な
読書の時間を
お過ごしください。

おしまい。

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あらすじ

十七歳の夏、親もとを出て
「黄色い家」に集った少女たちは、
生きていくために
カード犯罪の出し子という
シノギに手を染める。
危ういバランスで
成り立っていた共同生活は、
ある女性の死をきっかけに瓦解し……。

人はなぜ罪を犯すのか。
世界が注目する作家が初めて挑む、
圧巻のクライム・サスペンス。

(ソース:Amazon)

著者紹介

川上 未映子(かわかみ みえこ)
1976年8月29日生まれ
日本の小説家、詩人、元歌手。

大阪府生まれ。
2007年、デビュー小説
『わたくし率イン 歯ー、または世界』で第1回
早稲田大学坪内逍遥大賞奨励賞受賞。

2008年、『乳と卵』で
第138回芥川賞を受賞。

2009年、詩集
『先端で、さすわ さされるわ
そらええわ』で
第14回中原中也賞受賞。

2010年、『ヘヴン』で平成21年度
芸術選奨文部科学大臣新人賞、
第20回紫式部文学賞受賞。

2013年、詩集『水瓶』で
第43回高見順賞受賞。

短編集『愛の夢とか』で
第49回谷崎潤一郎賞受賞。

2016年、『あこがれ』で
渡辺淳一文学賞受賞。

「マリーの愛の証明」にて
Granta Best of Young Japanese Novelists 2016に選出。

村上春樹との共著
『みみずくは黄昏に飛びたつ』、
『すべて真夜中の恋人たち』など
著書多数。

2019年、第73回
毎日出版文化賞受賞した
『夏物語』は、
20年ニューヨーク・タイムズが選ぶ「今年読むべき100冊」や
TIMEの「今年のベスト10冊」などに
選ばれ、現在40カ国以上で
刊行が進められている。

(ソース:Amazon)

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