『春にして君を離れ』メアリ・ウェストマコット(アガサ・クリスティーの別名義)/感想あらすじ、おすすめ本!

イギリスの小説家
アガサ・クリスティが
メアリ・ウェストマコット名義で
1944年8月に発表。
160ページ。

目次

あらすじ

優しい夫、よき子供に恵まれ
女は理想の家庭を築き上げたことに
満ち足りていた。
だが、娘の病気見舞いを終えて
バグダットからイギリスへ帰る途中で
出会った友人との会話から
それまでの親子関係、夫婦の愛情に
疑問を抱き始める…。

女の愛の迷いを冷たく見据え
繊細かつ流麗に描いた
ロマンチック・サスペンス。
(「BOOK」データーベースより)

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感想

こんにちは。月子です。
今回ご紹介させて頂く本は

アガサ・クリスティーが
メアリ・ウェストマコット名義で書いた
『春にして君を離れ』です。

80年程前に書かれたものとは
到底思えない
色褪せない面白さでした。

この作品は誰も死なないし
事件は何も起きません。

それなのに、とても恐ろしいのです。

まさに極上のミステリーでした。

自分の考えから
はみ出す人を見下し
認めることも
許すことも出来ない人が
ゆくゆくはどうなるのか…。

この物語を読み
改めて、そら恐ろしくなるのでした。

はみ出たところこそが
その人の魅力であり
個性だということを
忘れずにいたいものです。

人間観察が巧みな作家として
底知れない怖さを感じさせるこの作品。

読後には、呆然とし
そして只々感嘆してしまう
素晴らしい一冊でした。

よろしければあなたも是非
手に取ってみてくださいね。

ご一緒に読書という
至福の世界へ旅しましょう。

おしまい。

著者紹介

アガサ・クリスティー
(アガサ・メアリ・クラリッサ・クリスティー)
1890年9月15日生まれ
1976年1月12日(85歳没)
イギリスの推理作家。

66冊の探偵小説と14冊の短編集で知られ
発表された小説の多くは世界的なベストセラーとなり「ミステリーの女王」と呼ばれた。

特に架空の探偵エルキュール・ポアロと
ミス・マーブルを主人公とする小説で有名である。
1971年、大英勲章第2位 (DBE) に叙され「デイム・アガサ」となる。
英国推理作家のクラブであるディテクションクラブの第4代会長。

メアリ・ウェストマコット (Mary Westmacott) 名義の小説が6作品ある。

ユネスコのIndex Translationum(英語版)によると、個人で最も翻訳されている作家の一人(英語版)である。
(ウィキペディアより)

【略歴】
1890年、保養地として有名な
イギリスのデヴォン州トーキーに生まれる。1914年に24歳でイギリス航空隊の
アーチボルド・クリスティーと結婚し
1920年には長篇『スタイルズ荘の怪事件』で作家デビュー。
1926年には謎の失踪を遂げる。
様々な臆測が飛び交うが
10日後に発見された。

1928年にアーチボルドと離婚し
1930年に考古学者の
マックス・マローワンに出会い
嵐のようなロマンスののち結婚した。
1976年に亡くなるまで、長篇、短篇、戯曲など、その作品群は100以上にのぼる。
現在も全世界の読者に愛読されており
その功績をたたえて
大英帝国勲章が授与されている

訳/中村妙子
東京大学文学部卒
英米文学翻訳家
(本データはこの書籍が刊行された当時に
掲載されていたものです)

(「BOOK著者紹介情報」より)

作品についての詳細

アガサ・クリスティがメアリ・ウェストマコット (Mary Westmacott) 名義で発表した
ロマンス小説と分類される6作のうちの
第3作。
初版はイギリスで1944年8月にコリンズ社 (William Collins, Sons) から
アメリカ合衆国ではFarrar & Rinehart社から同年内に出版された。

事件を解決する推理小説ではないが
ミステリとしての要素も指摘される。

クリスティの自伝によれば
本書の構想は長い間
頭の中で練り上げており
1944年の発表時には
わずか3日で書き上げたという。

タイトルはウィリアム・シェイクスピアの『ソネット集』第98番 (Sonnet 98) の一節
(From you have I been absent in the spring)から採られている。
(ウィキペディアより)

受賞歴

・エドガー賞 巨匠賞 
・ニューヨーク演劇批評家協会賞最優秀外国
 演劇賞(New York Drama Critics’Circle
 Award for Best Foreign play)
・エドガー賞 演劇賞
・大英勲章第2位(DBE)
・アンソニー賞 20世紀ベストシリーズ賞
・アンソニー賞 20世紀ベスト作家賞

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