『赤と青とエスキース』青山美智子/おすすめ本!感想あらすじ

初版発行: 2021年11月

2022年 第19回本屋大賞2位
2022年 第9回みそ屋大賞

感想

こんにちは。月子です。
今回ご紹介させて頂く本は
青山美智子さん著作の
『赤と青とエスキース』です。

赤い糸と青い糸が
複雑に織りなされ

美しい1枚の布ができるように

赤と青が織りなす
美しい連作短編集でした。

絵画(エスキース)の中で
彼女のブラウスに止まっている
青い鳥のブローチ…

“青い鳥は側にいるよ…”
⁡まるでそう語りかけているようです_。


「私たちは色をなくしたりしない。
色のない世界に私たちはいない。
そのときの自分が持つ色で
人生を描いてゆくのだ_。」
(本文より)

青い鳥を見つけたときの
主人公の言葉が
とても素敵でした。

⁡ ✰⋆。:゚・☽:゚・⋆。✰⋆。:゚・☽:゚・⋆。✰⋆。:゚・*☽


⁡この物語には
素敵な言葉が
たくさん散りばめられています。

「生き延びなさい。
それだけでいい。
時期がくれば
いろんなことが変わっていくわ。
いつまでも同じ状況なんて
何ひとつないのよ。
⁡あなたも私も世の中も。」
(本文より)

「人生は一度しかないけれど
でも私はね
人生は何度もあるって
そう思うの。
どこからでも
どんなふうにでも
新しく始めることができるって」
(本文より)

散りばめられた言葉から
あたたかなエールを感じます。


⁡そして、この物語そのものも
あたたかなエールで満ちていました。

巡り逢えた人たちとの
あたたかな奇跡_。

⁡ ✰⋆。:゚・☽:゚・⋆。✰⋆。:゚・☽:゚・⋆。✰⋆。:゚・*☽

振り返ると

私たちの人生も
行き詰まったとき、悩んでいるとき
あるいは順調なときも

人のあたたかな思いに
紡がれてきたのではないでしょうか…

そのことを思い出し
ハッと目が覚めるような思いです。

私にあたたかさをくださった
そんな素敵な方々のように
自分もなりたい_。

ご縁があって
いま繋がれてる人たちを
大事に大事にしたい_。

あたたかさの出し惜しみをしないように
たくさん出してゆきたいなぁ…。
改めてそう思うのでした。

⁡ ✰⋆。:゚・☽:゚・⋆。✰⋆。:゚・☽:゚・⋆。✰⋆。:゚・*☽

最後にエピローグを読み
素敵な仕掛けに驚き
温もりで胸がいっぱいになりました。


驚きとともに
うっとりと本を閉じる…

そんな素敵な読書時間を
与えてくれた
素晴らしい一冊です。

よろしければあなたも是非
手に取ってみてくださいね。

ご一緒に
読書という至福の世界へ
旅しましょう。

おしまい。

※【エスキースとは】
スケッチのことであるが
語源的には「下絵」を指す。

✰⋆。:゚・☽:゚・⋆。✰⋆。:゚・☽:゚・⋆。✰⋆。:゚・

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あらすじ

メルボルンの若手画家が描いた
一枚の「絵画(エスキース)」。
日本へ渡って三十数年
その絵画は「ふたり」の間に
奇跡を紡いでいく――。

彼らの想いが繋がる時
驚くべき真実が現れる!

二度読み必至! 
仕掛けに満ちた傑作連作短篇。

●一章 金魚とカワセミ
 メルボルンに留学中の女子大生・レイは、現地に住む日系人・ブーと恋に落ちる。
彼らは「期間限定の恋人」として
付き合い始めるが……。

●二章 東京タワーとアーツ・センター
 30歳の額職人・空知は、
淡々と仕事をこなす毎日に
迷いを感じていた。
そんなとき、「エスキース」というタイトルの絵画に出会い……。

●三章 トマトジュースとバタフライピー
 漫画家タカシマの、
かつてのアシスタント・砂川が、
「ウルトラ・マンガ大賞」を受賞した。
雑誌の対談企画のため
二人は久しぶりに顔を合わせるが……。

●四章 赤鬼と青鬼
 パニック障害が発症し
休暇をとることになった51歳の茜。
そんなとき、元恋人の蒼から連絡がきて……。

(紀伊国屋書店サイトより)

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著者紹介

青山美智子(あおやま みちこ)
1970年生まれ、愛知県出身。

大学卒業後、シドニーの日系新聞社で
記者として勤務。

オーストラリア生活ののち
25歳で帰国、上京。

出版社で雑誌編集者を経て
執筆活動に入る。
(紀伊国屋書店サイトより)

2015年より学校や医療施設で
アートセラピー講師の活動も行う。

2017年8月、単行本『木曜日にはココアを』(宝島社)で小説家デビュー。

同作品は、2017年12月に
第1回未来屋小説大賞入賞。
収録作の第2章「きまじめな卵焼き」が
2018年開成中学校入試で
国語の長文問題として出題され
その後、入試問題、教材などで
著作が多く起用されている。

小説家を目指したきっかけは
中学生のときに氷室冴子の
『シンデレラ迷宮』を読んでから。

化石や地層など考古学が好き。
飲茶が大好物で、
お茶を飲み終えたポットに
お湯を足してもらうのが幸せ。

現在、神奈川県横浜市在住。夫・息子と3人暮らし。

(ソース:ウィキペディア)

受賞歴

・2003年 第28回パレットノベル大賞佳作   
 (「ママにハンド・クラップ!」)

・2007年 第1回ショートストーリーなごや 
 佳作(「街灯りの向こうに」)

・2017年第1回未来屋小説大賞入賞
 (「木曜日にはココアを」)

・2020年 第1回宮崎本大賞
 (『木曜日にはココアを』)

・2020年 第15回うさぎや大賞3位
 (『木曜日にはココアを』)

・2021年 第18回本屋大賞2位
 (『お探し物は図書室まで』)

・2021年 第13回天竜文学賞
 (『猫のお告げは樹の下で』)

・2021年 第1回けんご大賞
 (『月曜日の抹茶カフェ』)

・2022年 第19回本屋大賞2位
 (『赤と青とエスキース』)

・2022年 第9回みそ屋大賞
 (『赤と青とエスキース』)

・2022年 第1回でら文芸1位
 (『木曜日にはココアを』)
 
(ソース:ウィキペディア)

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